jonajona

サムライのjonajonaのレビュー・感想・評価

サムライ(1967年製作の映画)
4.0
画面統制という言葉が脳裏に否応なく湧いてくるような完璧にコントロールされた色調と影。銀と青と黒。

バーが銀色で外出ても止めてある車が全部銀色だった時には息を呑んだ…

言葉がほとんどなくて映像がずーっと超きれいなのでほんと癒される。
殺し屋ていう血生臭い世界を描いておきながら映画全体がとてつもない静けさの中にあるので、アクションもシンプルな最小動作だけで完結してる。
動きがうるさくない。

ハットをきちっと被り直す殺し屋。
潔癖さが動きに滲み出てる彼は
変態的にもみえる。

寂しい時は気付かないけれど
孤独と癒しは似ている。

【名言語録】

ーサムライほど孤独なものはいない
いるとすれば
森の中の虎だけだ
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