おなべ

死霊のはらわたのおなべのレビュー・感想・評価

死霊のはらわた(1981年製作の映画)
3.7
《サム・ライミ》監督作品有名ホラー(コメディ)映画『死霊のはらわた』を初鑑賞。総じて映像演出の拘りが隅々まで張り巡らされており、カメラワーク・SE・特殊メイク・照明…どれも低予算で最大限の恐怖を煽る為の技の数々には唸らされました。今作を鑑賞した後、少人数でボロい山小屋に行くという人は恐らく皆無でありましょう。

特にSEの煽り方がかなり誇張されていて、息つく暇も無く次なる恐怖を予感させられます。また、カメラワークも同様に上手い具合に不気味さと「何か来る」と言わんばかりの不透明性から来る恐怖を助長し、恐怖を倍増させていた部分が流石だと思います。

悪霊達の身体を乗っ取って腐敗させ人を襲うとはまたタチの悪いこと…。ゾンビ故にしつこさはゴキブリ並で、特殊メイクから来るその成りの気持ち悪さも中々でした。特にスクラップシーンはリアリティと迫力があり、血肉が飛び散りグロテスクでしたが今作最大の見所でもあります。

シリーズモノなので時間をかけてゆっくりと観ていく予定です。知人から聞いた『キャプテン・スーパーマーケット』が楽しみです。
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