ハヤト

東京オアシスのハヤトのレビュー・感想・評価

東京オアシス(2011年製作の映画)
3.4
なんかつかれたなあ、スコンて抜けたなあ、外は雨だなあ。
ゲームするかあ、でもゲームする気も起きないなあ。なんて思って、深夜にこれ見てみて当たりだった。

最初あんなになが〜く夜景を映すなんて、夜景が好きな人しかやらん。
そうだよねえ、夜景をみたい時ってあるんだよね。静かに。

とにかく魅力的に、夜と自然を映す。


この際言わせてもらえば、台詞は特にどうでもよくて。
そこにいて、しゃべっている人がいて、それがよい。いや残るんだけどね。言葉が。

3部構成。
特に最初のトラックのプチロードムービーが好きだった。
けっして正面から撮らない。
最初は横顔のみ。
横顔って、きれいって思うのは、半分だから。もう半分は謎。何を考えてるのだろうって思いながらみるから、きれいなんだろう。
で、最後の方は後ろからしか撮らない。
おんなじ景色をみてる。
その人の背中を知ってるって実はでかいことなんだよね。なんて思う。
で、海岸ではまた主に横顔のやりとり。
でも最初の夜の横顔とはまた別の、朝日に照らされた横顔。これがこの人の見えないところだったんじゃないかと思ってしまう。

別に元気になれるわけじゃないけど、なんだか「じゃあ、わたし行くよ。」ってなる良作でした。
こういう映画が増えてほしい。個人的に。
人間も動物なんだから、逃げたくなっていんだよなって思った。
ハヤト

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