このレビューはネタバレを含みます
終末とか、世界の終わり系は大好きなんだけど、何で好きかって言われると難しいよね笑
ゆっくり世界がおわっていく。
半年もあったのに笑
彗星の美しさと、地上のアホさと、人間ってただの人間なんだっていう感動。
人間はとにかく逃避しまくって、酒とかセックスとか家族とか宗教とか化学とか音楽とか、どんなに地球では大きな事でも、その終わりが近づくと全部小さくなっていく。
それと同時にどんどん全部、アホなとこも含めて愛おしくなって、ああ馬鹿だなあってなる。
これは隕石が落ちてくるSFではあるけど、きっとこうなるんだよなっていう変なリアリティがある。
だいたい僕らはみんな死ぬのは生まれたら決まってるわけだから、おんなじ。死が近づいてくるその時間が濃縮されていくドラマだった。
最後のオチも、笑えるけど笑えないというか、やっぱり馬鹿だなあ、もう。ダメだなあ人間ってなって、美しいな、愛すべきアホだなって、悪口みたいだけどそう感じて、
そして、自分が今死に向かって生きてることを確認した。