らんらん

博奕打ち 一匹竜のらんらんのレビュー・感想・評価

博奕打ち 一匹竜(1967年製作の映画)
4.0
鶴田浩二主演の博奕打ちシリーズ第2作目

関東で名を上げた彫師鶴田浩二は久しぶりに大阪に帰ってきた
最初の仕事として兄弟分の待田京介に立派な刺青を彫りあげる
そんな中、かつて大阪で一番つまり日本一の彫師とも言われた彫安(河野秋武)が今は落ちぶれていることを知る
恩義があり尊敬もしていた鶴田浩二は放っておけず、彫安一家の手助けをしようとする、、、

今作の一番は松尾嘉代の美しさがやばかった!やっぱり魅力的なヒロインがいる映画は高評価したくなっちゃう
特に何があるわけじゃないんだけど、そのビジュアルの美しさだけで満足感

ストーリー自体はそれなりか、今作ではむしろネタになるような描写が多いかも
まず刺青大会って何やねんとww ふんどし一丁の男たちが一堂に整列し、名前を呼ばれたものから前に出て審査員に刺青を見せつける
まるでファッションショーのように一回転なんかしちゃったりして、そしてみんなドヤ顔なのもまたウケる

そもそも刺青大会を開くきっかけが英国のお偉いさんの間で日本の刺青が流行っていて、この度新たな彫師に彫らせるため、、、ってホントかよwうそくせー
今回のお話はこんなうさんくさいお話の利権を得ようと天津敏が暗躍する
天津敏の憎々しさ、卑怯さと素晴らしかった!悪役はこうじゃなきゃね
その部下役の小松方正のいつもながらのいやらしさもグッド!

あとは、ラストの勧善懲悪的な浪花節的なハッピーエンド、こういうのが好き!
変に刺し違えのラストとか、誰も救われないみたいなのよりはよっぽど後味が良くて好み
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