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ゴーストワールドのMrSeepのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.0
“LIFE”
“NOT IN SERVISE”
“GORST WORLD”
人生とは、誰も保証してくれない一人ぼっちの、幽霊だらけの世界なのかもしれない。

1990年代のアメリカは激動の時代だった。
IT革命、ニューエコノミー、インターネットの普及。
ロックの変革とアメリカンカルチャーの衰退。
差別のない平等な社会指向。

そんな時代と社会を、そこに生きてる人たちを見事に揶揄したユーモアの限りを尽くした映画だった。
出てくるキャラクターは訳が分からないし、セリフもとてもバカげてる。
そして主人公は二人とも相当口が悪い。

イーニドは社会に馴染めず、どんどんそこから外れていくが、レベッカは卒業を期にだんだんと適用していく。そのすれ違いが見ていて寂しい。
思春期の葛藤がもどかしい。辛いことを辛いと言葉に言えない社会は間違ってる、そんな気がした。

若いスカーレットヨハンソンが見れてよかった。
バスはどこへ向かうのか、きっとこの世じゃないんだろうな。
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