YasuhitoArai

逃げる天使のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

逃げる天使(1994年製作の映画)
3.6
デニス・ホッパー監督作品。
海軍所属のエディは除隊を明日に控えていたが、臨時で囚人護送の任務を与えられる。トム・べレンジャー演じるロック曹長と共に囚人を迎えに行ったところ、囚人は女性であった・・・という話。
VHS題『チェイサーズ』。

コメディ色が強く、ドタバタなロードムービー。逃げる女囚を追いかける男二人。女性が相手だとマヌケになる男たち。規則に厳しい堅物のロック曹長であれ、女性の前では脇が甘い。

デニス・ホッパーが監督ということで、画的になんだこれっていう面白いシーンが目立った。はりぼての火山に突っ込む護送車、遊園地で喧嘩する二人、壊れてぴょんぴょん跳ねる護送車、店の窓を突き破って追い出される海兵。

場面転換の際のつなぎのショットが面白い。貨物列車が通りすぎるのにビビる豚とか、ひっくり返った亀が道ばたにいて、車が通りすぎて元に戻るシーンとか。特に亀のショットが大好き。

個性豊かな脇役俳優が多く出ている。
デニス・ホッパー自身も出演。変態オカマ役でキャラが濃すぎて面白かった。
『或る夜の出来事』オマージュもあった。
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