April01

キング・コングのApril01のレビュー・感想・評価

キング・コング(1933年製作の映画)
4.0
このオリジナル版を観て、リメイクしたピーター・ジャクソン監督の気持ちが初めてわかった気がした。これは惚れるわ~。

人間を踏み潰し、噛み殺す猛獣ではあるけれど、女優アン・ダロウを大切にするキング・コングの気持ちが伝わってきて、その表情に可愛らしさを覚えたくらい。

コングの一方通行ぶりに恐ろしさと哀しさがある一方、表情に優しさを感じてしんみりするのが本作の良さだけれど、
ジャクソン監督は対するヒロインの心情に奥行きを与えたかったのかな、共感できるな~。

美女と野獣の関係性に、ああいう新たな解釈を与え復活させたのか~!
「シェイプ・オブ・ウォーター」を作ったデルトロ監督にとっての「大アマゾンの半魚人」みたい。

原住民の踊りや恐竜たちとの対決など見どころも多く、古くて今風のテクノロジーを使っていないからこその良さを感じる。
April01

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