このレビューはネタバレを含みます
ボスニア紛争真っ只中、中間地点の塹壕を舞台にした爆笑必至のコメディ。
一触即発のまま、互いにどうすることも出来ぬまま満身創痍となった2人のボスニア兵と1人のセルビア兵、そして彼らを救出しようとする国連軍のフランス兵たちと、彼らを撮りたいイギリスのジャーナリスト。
コントみたいなワンシチュエーションの中に、戦争の真理をこれでもかと詰め込んだような寓話が展開される。
そう、結局毎回、どこかの国の民族が対立し揉める度、そこに首を突っ込んで掻き回すのは誰かって話。「ビフォア・ザ・レイン」で印象的だったカトリン・カートリッジが、まさかこんな役で出てくるなんて、、、
散々爆笑した分、ラストにはとんでもないしっぺ返しが待ち受けているが、戦争の痛みはこんなものではないのだ。