チッコーネ

サイレンサー/沈黙部隊のチッコーネのレビュー・感想・評価

サイレンサー/沈黙部隊(1966年製作の映画)
3.2
英007の向こうを張ったシリーズの初作で、60年代も後半の作品だが、どちらかというと50年代のバチェラー/モンドテイストが全体を覆う。
主人公が40代ぐらいということもあるのだろうが、音楽もジャズに統一され、ジェンダー的には完全に男性優位。
女性は間隙を突く「ブービー・トラップ」に活路を見出す。
当然ながらそのスタイリングは非常にセクシーかつ、キャンプな楽しさに満ちていた。
強固に安定し、そのうえで洗練されたひとつの世界ではある。

非現実的な書き割りの雰囲気に満ちているが、登場人物たちの走行距離は結構長く、ロードームーヴィの趣も。