Smoky

007/カジノ・ロワイヤルのSmokyのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.3
何度も観返しているダニエル・クレイグの『007』だけど、ちゃんとレビューしてなかったので改めて。

冷戦終結によって世界のパワーバランスが変わり、以前にも増してテロが頻発する時代へと変化した中で、2000年以降、スパイ映画に求められるものは大きく変わった。ジャック・バウアーは敵を手当たり次第に尋問(拷問)しては「始末」し、トム様はイーサン・ハントをいろんな監督に料理させてスタイリッシュに演出し、ジェイソン・ボーンは記憶を無くして右往左往する…。そんな中で「お洒落に余念がなく、オネーチャン達にうつつを抜かし、最後は秘密兵器に頼って任務を終了させる」というスパイ映画でガラパゴス化したジェームス・ボンドの立ち位置は微妙なものになりつつあった感じがしていた(ブロスナンのボンドも好きだったけどね)。

ダニエル・クレイグを起用し、キャラクターとストーリーに焦点を絞ってシャープにしたボンド映画のアップデートは本作から『スカイフォール』迄は見事に成功したと思う。

以下、クレイグのボンド作品に共通している項目。
・必ず、鍛えられた身体を晒すシーンがある(契約書にでもあるのか?)
・必ず、アストンマーティンは登場してから一瞬にしてオシャカになる
・必ず、ボンドはM(ジュディ・デンチ)の家に忍び込む

本作の主題歌は、故クリス・コーネル…(涙)
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