荒野の狼

仮面ライダーV3対デストロン怪人の荒野の狼のレビュー・感想・評価

4.0
『仮面ライダーV3対デストロン怪人』は、1973年公開された東映の32分の映画作品。仮面ライダー1号・2号が登場するが、藤岡弘と佐々木剛が声のみを担当し、素顔での出演はない。私は2023年に四国旅行をしたが、本作は四国ロケをしているとのことで、旅の思い出に鑑賞した。本作に登場するのは、愛媛県では、「ホテル奥道後」、金閣寺を模して造られた「錦晴殿」、「くるしまドック」などだが、「錦晴殿」では、風見四郎がこれを背景に変身し、仮面ライダーV3は建物の欄干で戦闘員と対決。「錦晴殿」は1966年に作られたが、2001年には豪雨で全壊してしまったので、本作は「錦晴殿」が見られる貴重な映像といえる。高知県では高知城に秘密の地図が隠されたという設定で、天守閣の中でも撮影が行われ怪人が「漆塗りの高欄」に人質の少年を抱えるシーンがある。V3は天守での闘いはなくが、高知城の石段をバイクで駆け降りるシーンがあり、本作での見どころのひとつ。
本作の一番の見どころは、冒頭の主題歌が流れる中、三人のライダーがバイクで並走するシーン。他に、1号と2号の「ライダーダブルキック」はあるが、V3も含めての3人での攻撃というものはない。凄まじい爆発シーンの多様や、ヒロインの珠純子(演、小野ひずる)の水着シーンなども映画ならでは。
荒野の狼

荒野の狼