愛すべき童話のような映画。
モンマルトルのカフェで働くサーブーズ(ウエイトレス)の女の子が今の時代パリ市内にコンシアージュ(管理人付き)のアパートは借りられないわー。。。
その視点から見ると、2020年のエミリーインパリがあまりにも無茶をしてるので、(いや、エミリーは駐在員だから大丈夫)古き良き最後の良い時代だったのだろう。⇒いや、もう90年代から無理だった。
それにしてもこれはノルマンディ?出身のメンヘラいや、コミ障のパリに住む女の子の日常のお話なんだけど、いわゆる映画の中の人が観客に直接喋ってくる方式や、実写の中にアニメを入れたりなかなかそういう点で新しい映画だった覚えがある。今回見直してみて、なにがすごいって、装飾というかDecoをよく集めたなぁ、な作りがすごいなと。
携帯電話のない時代のもどかしさがこの映画を愛おしいものにしているね。有線電話を色んなシーンでいろいろなキー小物として使っている。
登場人物の中で鳴る公衆電話
セックスショップに最初にかける電話の応答。。
しかし、当時のオタクはこっち方面だったんだよね。アニメがこれだけ世界的に広まる前のオタクは、Sexトイだったり、破れたPhotomatの写真収集だったとおもうと愛おしい。しかも彼はいつも移動に「スーパー袋」を持ち歩いてるのが、日本のオタクは太ってて紙袋とリュックサックというのとかぶる。
コミ障おせっかい女のアメリたんはもう住めないパリになってしまったところにうるうる。。。いまや仏芸能界の大御所になってしまったジャメル・ドゥブーズがルシアンという仏人キャラで八百屋の丁稚になってるところは、かなり、キツイなとおもいつつ。てかこの頃から芸風変わってない。
やはりあの盲人おじいさんをメトロ駅まで送っていくシーンは最高。
各所のロケーションもすごくパリらしい。
雑多ですみません。音楽もいい映画。