このレビューはネタバレを含みます
とことん可愛くて素敵で幸せな気分になれる映画。空想好きでコミュニケーションが苦手な少女アメリが、偶然発見した宝箱を持ち主のもとに返そうと奮闘。持ち主に喜ばれたことで、世界との繋がりを実感したアメリは、人を幸せにすることに喜びを見出すようになった。
こんな素敵なストーリーあるだろうか。しかし本作は、単なる平和系お花畑映画ではなく、ときたま奇妙なブラックさもあり、そこがまた中毒性を持っている。手元に置いて何度も観たい。これも一つの傑作の形だと思う。
後半では、ある男性を好きになったアメリが、彼に接近しようとするが、その手段がなんとも「アメリらしく」て、とっても健気だ。人の幸せのことばかりで、自分の幸せのことは上手くできないのだ。
私は本作でオドレイ・トトゥを知り、ジャン・ピエール=ジュネ監督を知り、二人のファンになった。
公開:2001年
製作:フランス
監督:ジャン・ピエール=ジュネ
出演:オドレイ・トトゥ