ナツミオ

アメリのナツミオのレビュー・感想・評価

アメリ(2001年製作の映画)
4.3
WOWOW録画鑑賞
何回も観ているお気に入り作品
今回、WOWOWのミニシアター特集で再鑑賞。

パリで暮らす空想好きのヒロイン、アメリが、人々に愛と幸福を運ぼうと夢見る、ロマンティック・コメディの大ヒット作。

2001年アカデミー賞 外国語映画賞、美術賞、撮影賞、音響賞、脚本賞ノミネート
セザール賞作品賞受賞

原題 『Le Fabuleux destin d’Amelie Poulain』
「アメリ・プーランの素晴らしい運命」

2001年仏作品
監督・脚本 ジャン=ピエール・ジュネ
脚本 ギョーム・ローラン
音楽 ヤン・ティルセン
撮影 ブリュノ・デルボネル
ナレーター アンドレ・ドュソリエ
出演 オドレイ・トトゥ マチュー・カソヴィッツ ヨランド・モロー ジャメル・ドゥブーズ イザベル・ナンティ ドミニク・ピノン

(WOWOW番組内容より)
幼い頃から空想の世界を一番の遊び場にしてきた若い女性アメリ(トトゥ)。
モンマルトルのカフェ「ドゥ・ムーラン」で働き、他人を観察しては想像力を膨らませるのを楽しむ毎日だ。ある日偶然、1人の中年男性を幸せにしたアメリは以来、おせっかいであっても他人を幸せにすることに生きがいを感じ出す。
やがて風変わりな青年ニノ(カソヴィッツ)と出会い、自分にも恋のチャンスが近づいていると意識。だが自分の気持ちに素直になれないアメリは・・・

「癖のある味わい深いチーズ」のような作品。

パリ・モンマルトルを舞台にオドレイ・トトゥ演じるアメリが周囲の人々にお節介を焼き幸せにしていく中で自分のコミュ障害も克服していくラブコメ・人間ドラマ。

はたして彼女は幸せを掴み取れるのか⁈

パリの市民達の日常生活が描かれ、風景描写も美しい。
幼少時に、両親のスキンシップ不在、学校へ行かず教師の母親の元で勉強したので、友達もなく育ったアメリ。
人との付き合いが苦手だが感受性豊かで空想力豊かな女性へ成長する。
そんなコミュ障害の彼女が、母親の事故死以降、父を残し家を出てモンマルトルのカフェで働き、1人生活を始める。
彼女の人間観察の好奇心と想像力の能力はすごいが、直接人と関わることが苦手。
だが決心して、関わりを持つようになる。

周囲の町の人々。
アパートの大家さん、隣のアパートの孤独な老人絵描き、店のオーナーやおばさん従業員達、癖のある客、近所の八百屋の親父やトロい従業員など個性豊かな人々の生活が生き生きとしている。

彼女が気になる青年ニノとの恋愛模様が丁寧に、少し焦ったく、回りくどく描かれる。

何もかも計画してから行動するところは、観ていて少しイラッとする。

周囲の人たちへのお節介、終盤の周りの人たち、友達のお節介で彼女の運命は前に進んでいく。

自分的に好きな人々。
隣のアパートに住む老人レイモン(セルジュ・メルラン)との関わり。
ルノワールの「舟遊びをする人々の昼食」を模写する中でのアメリの意見から、彼女の空想癖を見抜き、彼女が幸せになるため、後押しするシーンがいい!

アメリの1人遊びの水切り、所々アメリの空想の世界が描写され、この瞬間にパリで何人の男女が絶頂を迎えたか?
なんて、想像する彼女が可愛らしく、フランス人🇫🇷の好きそうな描写。

マイ・プレシャス・リストの主人公キャリーもコミュ障克服に奮闘する姿はアメリの影響かな?

フランス国内では国民的大ヒットした本作。
アメリの成長過程を楽しんで下さい!

20/4/25初レビュー DVD鑑賞
21/3/27WOWOWミニシアター特集でまた鑑賞。

アメリが落胆して水になるシーンの表情がいい!

スルメ映画
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