爆裂BOX

地球外生命体捕獲の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

地球外生命体捕獲(2006年製作の映画)
3.9
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の監督の片割れ、エドゥアルド・サンチェス監督によるSFホラーです。
ストーリーは少年時代に宇宙人に誘拐され、拷問まがいの実験をされた男3人が復讐の為宇宙人を捕獲し同じく誘拐された仲間の一人ワイアットの元に持ち込む…という物です。
序盤の森の中で罠を使ってアッサリ宇宙人を捕獲した後は本当に捕まるとは思ってなかった三人はその後がノープランだったため、ワイアットの家へ持ち込むんですが、そこからはほぼワイアットの家が舞台になって映画は進行しますが、宇宙人の処遇を巡って殺したら報復として人類滅亡させられるから殺すなと反対するワイアットと弟の復讐の為に宇宙人の拷問を行おうとする粗暴なコディとの小競り合いが起きたり、ワイアットの恋人ホープが宇宙人に操られたり、宇宙人が逃げ出したりと次々展開が起きるため中々飽きさせない作りですね。
宇宙人はグレイタイプで見た目を凶悪なルックスにした感じですが、見た目もそうですが、とても惑星間航行できるような知性を感じさせない凶暴で野蛮な感じが良いですね。冒頭からして獣が引っかかるような罠に引っ掛かって捕まりますし(まあ、これは逆トラップだった可能性ありますが)額に「三つ目が通る」みたいに第三の目が出来て人間を操ったりサイコキネシスを使ったりします。
宇宙人が腸引き吊り出して綱引きしたり、宇宙人に噛まれて謎の感染症で生きたまま腐っていくコディなど、グロ描写もそこそこあります。終盤操られたコディがワイアットに殴りかかって腐っているため腕がボキボキ折れるシーンは強烈でした。
粗暴で乱暴者だったコディが終盤漢気見せる所は良かったですね。その後すぐ操られましたけど。
宇宙人と向かい合ってのワイアットのサイコキネシスバトルは面白かったですね。どうせなら「スキャナーズ」の様な頭部破裂見せてほしかったなぁ。
あれだけ殺すのに反対してもめてた割に終盤アッサリ殺して援軍も爆弾で吹っ飛ばして解決するのには拍子抜けしましたが、その後見れた宇宙船と飛行方法が衝撃でそっちに持ってかれちゃいましたね。確かにカエルっぽさも見た目あったけど。
友情を感じさせるラストは中々好きですね。
宇宙人を監禁拷問して復讐しようとする一風変わったSFホラーで中々楽しめました。