JunIwaoka

そして僕は恋をするのJunIwaokaのレビュー・感想・評価

そして僕は恋をする(1996年製作の映画)
5.0
2015.10.5 @ DVD

もう何度観ているか分からないけれど、何度観ても胸にしみる、、、というか年々自分のことのように身にしみて感じる名作。30歳を目前にしながらうだつの上がらないポールが、3人の女性に翻弄され心揺れながらようやく自分の人生に向き合う。その取り止めのない3時間にわたる話は、まるで友人の悩みを聞いているような気だるさがありながら、目の前のダメ男を愛し、今後の幸せを願わずにはいられない。
記憶に残るシーンはたくさんあるけれど、なんと言ってもシルヴィアとの電話のシーンが秀逸(このシーンのために観ちゃう)。"私に会うまではもっと気取った嫌な奴だった"と意地悪く言うシルヴィアの人生の一部であったことに満たされるなんて本当女々しいんだけれど、そうやって意味を見出していく気持ちは痛いくらい分かるな。だからこそ、そして僕は恋をする。んだよね。
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