いかえもん

スケアクロウのいかえもんのレビュー・感想・評価

スケアクロウ(1973年製作の映画)
3.7
ムショ帰りのマックス(ジーンハックマン)と船員を辞めたフランシス(アルパチーノ)が一緒にデトロイト経由でピッツバーグを目指すロードムービー。

ラストが衝撃的で、ええ~!ってなりました。
マックスは短気で喧嘩っ早くて抜けてるおっさんで、イライラするのに対して、フランシスはかわいらしくて優しくて良い青年なんです。私はほとんどマックス!なんなんだよ~と思いながら見てたんですけど、フランシスによってマックスがだんだん丸くなっていくというか、頑なだった心が解けていく感じはちょっとよかったです。
フランシスはフランシスで、まだ見ぬ息子か娘かもわからないわが子に会うためにデトロイトに来たのに、いざ子供に会うとなった辺りから怖気づいてしまったり…。

二人とも不器用で不器用ながらも一生懸命で、特にマックスは最後の方はその不器用さが愛おしくさえ感じられます。人間ってみんな完璧じゃないし、そこがまたいいんだよねって思える可愛いらしさです。

あとはもう、アルパチーノの若いこと!かわいいこと!男前なこと!びっくりしました!最初に画面に映った時、思わず画面に向かってかわいい~!って言うてしまいました。