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駅馬車のmareのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.0
映画のお手本として非の打ち所がない古典的名作。ユーモア溢れる人物描写、乗馬アクションのダイナミズム、ロードムービーで芽生えるメロドラマなどこれでもかと映画の旨みを凝縮していて、まさに本物の映画を観ている感覚にさせられ最上級の余韻に浸れてしまう。そしてなんといってもジョン・ウェインのアウトローなカッコよさと色気にはクラクラしてしまう。一つの場所に集まったバラバラの目的を持った人たちが、共通の目的地に向かって一致団結していくロールプレイングな作風は計り知れない影響を感じるし、個人的には「七人の侍」を想起した。馬車で疾走しながらの銃撃戦が間違いなく一番印象的で、CGもない時代にあんな命懸けのアクションをどのようにして敢行したのか、現代では真似できないとすら思う。
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