マリファナを求めるロードムービーで、警察から逃げたり、バンドをやってみたり、破茶滅茶でヘロヘロな珍道中。頭を使わなくていい爽快感があり、噛み合わない人物同士の会話やオーバーな破壊シーンが目白押しで、愛嬌しか湧かない脱力系カルトコメディ。観ているだけで酔っ払ってイッちゃってる感覚にさせてくれるこういう映画こそ大切にしたい。ジーパンのチャックのように加工された車の覗き窓とか、バンがパンパンやってる猥談中にめちゃくちゃ揺れたり、何もかもが馬鹿馬鹿しい。ハーモニー・コリンに影響を与えているというだけあって、「ビーチ・バム」との親近感も感じずにはいられないラリラリハッピームービーで大満足。
