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フェリスはある朝突然にのおなべのレビュー・感想・評価

フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)
3.9
◉パープリン。

◉伝説のコメディ映画『ホーム・アローン』が生まれる前身であり、《ジョン・ヒューズ》監督の傑作。監督の織りなすギミック(仕掛け)が、ことごとくツボに入りまくり、そのあまりの面白さに久々に高評価。

◉仮病を使って親を欺き学校を休んだフェリスは、親友キャメロン、ガールフレンドのスローアンを巻き込み、街へと繰り出す…。

◉監督のユーモアセンス爆発。同じ脚本家という事もあり、節々で『ホーム・アローン』を彷彿とさせるシーンが散見され、尚且つ、80年代剥き出しの青春要素がこれまた素晴らしかった(ちなみに『ブレックファスト・クラブ』も同監督作品)。『ホーム・アローン』のような作品が好きな人は、是非とも一回観てほしい。

◉見どころは全部だけど、強いて言うなら、お調子者の主人公フェリスの愛嬌と、親友キャメロンとの友情。軽快なコメディ先行映画かと思いきや、予想だにしない青春ドラマを見せてくれる…はず。

◉また、本作は後に『デッドプール』のメタ演出に影響を与えとされ、今では当たり前になった演出の先駆けであり、その点も高評価。













【以下ネタバレ含む】












◉《マシュー・ブロデリック》の好演!節々で見せるフェリスの顔よ!二重人格の程度が酷すぎて…。憎たらしさ満載で大人を舐めてるけど、可愛げ・愛嬌がある感じが堪らなかった。

◉親友キャメロンのサイドストーリーも良かった。自由奔放なフェリスと、唯唯諾諾なキャメロン。相反する(意外とそうでもない?)フェリスの性格が、キャメロンの人生を大きく変えた(良い意味でも悪い意味でも)。


【以下、お気に入りシーン】


◉校長の悪ふざけ電話
◉キャメロンの声を変えた電話
◉視聴者に話しかけるメタ構造
◉フェリスと両親との(バカバカしい)会話
◉キャメロン車事件
◉エンドクレジット後の「まだいたの?」(→『デップー』)
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