とり

アイス・エイジのとりのレビュー・感想・評価

アイス・エイジ(2002年製作の映画)
4.0
ファミリー映画上映会なるイベントにて鑑賞。半分以上小学生以下のお子様でうるさいうるさい(笑)
うじゃうじゃいるお子様たちは予告編で満足してしまったみたいで、本編が始まる頃にはもう映画を観る体勢じゃなかったですよ。
でも子供たちのワイワイ騒ぐ中でこういう映画を観るっていうのも、なんかいいもんですね。案外楽しめました。

アイス・エイジ=氷河期ということですが、全体的に白っぽくて寒そうな画面。
主役3匹のうちマンモスをのぞくナマケモノとサーベルタイガーの毛並みがフサフサとしてて気持ち良さそうでした。いやCGはたいしたことなかったんですけどね
実際ナマケモノは最後の方でその名前が出てくるまで、何の動物なのかさっぱりわからなかった。

ストーリーはモンスターズ・インクの二番煎じといった感じ。しかもCG技術は天と地ほどのひらきがあるし、キャラも可愛くない。
でもアイス・エイジの方が舞台設定とか演出の残酷さとかで、メッセージ性が出てたと思います。
一番考えさせられたのはドードーという鳥のエピソード。なんか悲しくなるくらいおバカな鳥集団で、わずか5分くらいの間にあれよあれよと残酷な死に方をしていく。直接的なシーンはなくてもけっこうエグかった。
最後のメスという言葉からも絶滅している瞬間なんだなぁ~となんとなく考えてしまう部分。
他にもわりと風刺のきいた場面が何箇所かあり、王道ディズニー映画とはちょっと違うオーラを放ってました。あからさまじゃなかったけど。

吹き替え版だったんですが、声優がすごく良かった。
後で知ったんですが、サーベルタイガーが竹中直人。
ナマケモノ役の爆笑問題の太田光も良かったです。ハマってました。
マンモスは声優の大プロ山寺宏一ですから、超安定。
話題作りのためのタレントの起用も、使い方によってはとても素晴らしい作品になるという証明ですね。
続編もぜひ見てみよう…なんかあなどってました、この映画。観て良かった。

松戸森のホール21
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