松原慶太

天使の涙の松原慶太のレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
2.6
これもまた90年代臭がつよく、いま見るとなかなかクるものがあります。
ストーリーはほとんどありません。いちおう、殺し屋とか、口のきけない金城武とか、その恋人たちとか、いろいろ出てきますが、すべてPV的な映像を撮るための素材に過ぎません。香港のふんいきは伝わってきましたが。

ブレブレの手持ちカメラ、奇抜な構図、煩雑なカット割り。当時の感覚でせいいっぱいカッコつけようとしている感じが、なかなかキツいものがあります。そうなんだよね、80〜90年代はみんなカッコつけていたよね、と思い出す。むかしカフェバーとかで、音を消してこういう環境映像がよく流れていました。

じつをいうと、ウォン・カーウァイ見るのは初めてだったのですが、もう、あと1本くらい見ればお腹いっぱいになりそうです。
松原慶太

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