ガブXスカイウォーカー

スターマン/愛・宇宙はるかにのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.6
《あらすじ》
夫スコットと死別したジェニー(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のカレン・アレン)の前にある日、宇宙で衛星ボイジャーに収録された「地球に歓迎する」というメッセージを受け取った異星人(ジェフ・ブリッジス)が現れる。異星人はジェニーのアルバムに残された毛髪から遺伝子情報を読み取り、スコットそっくりの姿となる。ジェニーは戸惑いながらも異星人の心の温かさを受け入れ始めるが、軍が二人を追いかけてくる・・・・。

なんとジョン・カーペンター監督なのに恋愛SF映画である。当時、カーペンターがホラーやアクション以外も撮れることに驚いたわ。いや、カーペンターの作品はどれも人間と異形の者の恋愛映画と言えないこともない。
数十年ぶりに鑑賞すると、ジェニーが夫そっくりの異星人に惹かれていく心情だけでなく、感情を持たない異星人もまた地球人たちと触れ合うことで変わっていく姿をしっかりと描いていることに感心。彼がジェニーを妊娠させたのも間違いなく彼女から愛を学んだからであろう。本作はカーペンターらしさは薄く、低予算でちょっと地味だけど、佳作SF映画だ。