ひかる

愛を読むひとのひかるのネタバレレビュー・内容・結末

愛を読むひと(2008年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

非識字者ということを周りに知られないように生きる彼女の苦悩は、計り知れない。
特に第二次世界大戦後のドイツでは、尚更だと思う。

ハンナにとって、マイケルが読み聞かせてくれる世界は何よりワクワクするものだったに違いない。
やっと自分で文字が読めるようになっても、その時にはもう目の前にいる人は遠い場所にいることを悟ったから、彼女はあの結末を選んだのだろうか。

非識字者ではなかったら、昇進して事務職も出来ただろうし、看守の仕事は選ばなかったかもしれない。
彼女の人生において、マイケルと過ごした時間が少しでも幸福を感じられたものであったことを切に願う。
ひかる

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