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エターナル・サンシャインのmoryのネタバレレビュー・内容・結末

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

喧嘩がきっかけでお互いの記憶を消してしまった男女の消えることがない記憶の物語。
 
脚本がチャーリー・カウフマンで主演がジム・キャリーなんて絶対に好きだろうと思っていたけれど、恋愛映画苦手な傾向にあるので後回しにしてました。結果やっぱりとても好き。
 
消されて崩壊していく記憶の中でジョエル(ジム・キャリー)が逃げ回り、クレメンタインを隠そうとする様子がカウフマンらしいなと思いました。こういう精神世界の展開を描くの、ほんとお上手。
 
最後のオチが、記憶を思い出すでもなく、また出会ってハッピーエンドで終わるでもなく、自分達がどんな状態に陥っていたのかを知った上で「それでもいい」と言う2人で終わるところに、2人が築いたかけがえのない記憶が集約されていたと思います。
 
2人が再び出会うきっかけが記憶に無かった記憶の中の約束だったのは、2人がなんらかの形で繋がっていたという解釈と、2人がそれぞれ消えゆく記憶の中で同じ結果に辿り着いたという解釈があると思います。私は後者が好きで、後者解釈の方と語りながら酒を飲みたい。クレメンタイン視点の物語も観たくなりました。
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