アァーーーーーー

甘い生活のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

甘い生活(1959年製作の映画)
3.7
「167分」
である。

自分はツタヤで毎回複数枚を借りて日々の退屈な時間を映画に当てている。

その昔、映画を見るまでに「躊躇(ちゅうちょ)」というのがあった。
若い頃はゲーム好きだった自分も、いかんせんロールプレイングゲームだけは手を出しづらかった。
無意識に避けていたその意識を問われた時に、
「終わりが見えない」
「終わるまでにどの位の時間を要するのか分からない」
「時間をそこにかけてもいいのだろうか?」
「面白くなかったらどうしよう」
という理由が浮き彫りになった。

「何本かの決定的な映画」のお陰と、「死ぬまでの時間」を考慮して、映画を見続ける決意を固めた。
怠惰な傍観の中でCMという芸術的な悪しき繰り返しに翻弄されるのも嫌だし。

、、と、
いう長い前置き抜けて。
ツタヤのDVDにはご丁寧に「収録時間」がケースに記載されてある。
数字が120分を超えていると、さすがに「うわぁ...」と借りてから気づく場合が多い。

長い映画は戦いでもある。
飽きさせないで最後まで進む様な構成のものであれば一気に最後まで見れるが、
ただでさえ映画というのは何故か眠気を誘う場合が多く、それが長いものであればある程、途中まで使った時間を無駄にもしたくないから、何日にも分けて、何回も巻き戻して見る羽目になる。
もちろん寝落ちもする。

この作品は、もうかれこれ10回近く借りたんじゃなかろうか。
しかし、この「167分」という数字に、他の映画を選択させ、寝る時間を優先させる何かがあった。

ここまで有名な映画である。
そして個人的にも人生のベスト10には入る「道」と「ジンジャーとフレッド」を撮ったフェリーニの作品である。
そりゃしっかり見たい。

そしてやっと見た。


最初の30分までは10点。
そっから徐々に下がって行って、
最終的にはこの点数。

なんか、、
取っ替え引っ替え女や話が変わっていく方式で何も展開しない、ただダラダラと堕落していく生活を長々と見せつけられるのが厳しい。
特に1時間30過ぎた辺りからは余計にキツイ。
あの郊外のシーンで、奇跡が起こる〜みたいのの前の展開をバッサリ切って入る辺りと会話と展開の謎さに遂についていけなくなりドロップアウト。
なんかの会に呼ばれて女優と再会する辺りとかも分けわからん。

各セクション「うおぉ!」と思わせる描写やカットはあるにしても、前半ほど(車から降りてのカメラスクロールで花、とか、娼婦の家が地下で水浸しからの流れ、とか)ではない。
最後もなんか、、、
テンポ的に似た様な尺で答えもないぶった斬る小話が続くので、これを取って付けた感と「これで終わりかぁ」的な感覚があってガックリ。

、、好きな人いたら解説お願いします。反省します。

、、けど3時間弱はキツイって。。
アァーーーーーー

アァーーーーーー