じょり

君も出世ができるのじょりのレビュー・感想・評価

君も出世ができる(1964年製作の映画)
4.5
①雪村いづみ&フランキー堺の牽引力がどうかしてる直球ミュージカル度 100%
②吊革のあるバーとかイカす!からの視線の先に先客のプロ・サラリーマン発見で笑いが堪えきれない度 98%
③観賞後、出世ができる気がしてくる度 直後75%→帰宅後33.333%→翌日?%

これがカルト扱い?当時ヒットしなかった?どうなってんだよ、この国の審美眼は!
本場USA産ミュージカルをお手本に作り上げられた本作、本場とタメを張れるジ・エンタメでした。伝説の『鴛鴦歌合戦』観賞以来の和製歌劇による多幸感♪

「サラリーマンなんてこんな能天気にやれるわけない」なんてコマ臭い御意見はいいんです!本作に社会背景を変に忍ばせなかったのは正解。OPからオフィスまでの流れるようなツカミは圧巻です。霊感ヤマカン第六感フランキー堺に至ってはマルチすぎて…全邦画で1番好きな俳優かもしれません。
主要キャスト、忠夫さんはホッコリ枠での仕事を無理なくこなしておられるし、雪村いづみも実力通りJust fit◎浜美枝もさすが未来のボンドガール、洋物の香りある隅に置けない存在感で、対照的な可愛さの中尾ミエさんも萌え。脇を固めるベテランや端役の役者さんも文句なし。てか②のシーンおもろすぎでしょ(^^)

こんな歌曲が書ける黛敏郎の才能は特筆すべきです。またセットはジャック・タチ作品のモーダルさが見て取れ、現在の鑑賞の方が逆に新鮮な気がしたりなんかして。久しぶりに笑いながら眼から汗かいてしもた…こちらの監督作品は初見でしたがチカラありましたよ。カメラワークもキレキレ。

で、何だよタ〜クラマカン♪って、何の歌だよ!?誰か教えてくれ!!笑
じょり

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