ひらさま

ガンマー第3号/宇宙大作戦のひらさまのレビュー・感想・評価

3.0
日本映画(海外との共同製作)でありながら、キャストは全て外国人俳優
スタッフは監督の深作欣二をはじめ日本人が固める布陣の珍作
何故こんなモンが出来上がったのか、本編よりもそちらの経緯が大変気になる
メジャーのMGMも製作に関与してるし
主役のロバート・ホートンはアメリカの役者で、主にテレビの西部劇中心に活躍していたらしい
一応名が通っているところではリチャード・ジャッケル(特攻大作戦やコマンド戦略なとA級大作にも多々出演)やルチアナ・パルッツイ(007サンダーボール作戦のボンドガール)なども出てるが、全体的にはチープなB級揃い
お話はとゆーと、突如現れた巨大な惑星が地球に激突する危機を迎える
猶予は10時間?って、そんな間際になるまで見つけられんかったの?巨大惑星…
見つけられんかったポンコツ宇宙ステーション「ガンマー3号」から爆破部隊が発進
惑星の破壊には成功するもお土産?を持ち帰る事に
これが液体状の謎の宇宙生物で電気を食べて成長すると二足歩行が可能になるから厄介だ
しかも好戦的で電気とは関係無いのに人も襲って殺しまくる
良く言えばあの「エイリアン」以前に密室と化した宇宙施設内での恐怖とパニック状態を描いており、ちょっぴり先進性も感じる
本作は小学生の頃、東映の子供向けプログラムで鑑賞してるが、扉を開けると焼け爛れた死体が飛び出す場面はハッキリと覚えており、トラウマ化しちゃいましたね
だから長年再見を避けていた?
そんなショッキングなショットはあるものの(全体的に死体のメークはグロ気味)、概ね陳腐な特撮の子供向け活劇、上映時間も短いのはナイス
余談ですが、日本人は洋風パーティの場面を撮るのが実に下手くそ
本作に限らず、実生活で慣れ親しんでいないせーでしょうね
しかし深作欣二って何でもアリでしたね、本作の
次には「トラ・トラ・トラ!」の日本側監督に名を連ねていたし…