たらお

トガニ 幼き瞳の告発のたらおのレビュー・感想・評価

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
3.7
聴覚障害者学校に赴任した教師が性的虐待に合う子供を目の当たりにし、子供を守るために闘うお話。
実話ベースなので真に迫っています。
教師として、子を持つ親として子供の声なき声を受け止め、懸命に守ろうとする姿には応援したくなりました。
後半から裁判パートが続き絶望感が漂いますが、結末を見届けた時、世の非情さに涙しました。

冒頭の列車のシーンで子供が……
と衝撃が走りましたが、終盤に繋がって「復讐劇」としての要素もあるんだなと頷けました。
後味が悪いですが、作品を通して訴えかけたいメッセージは胸にガツンと響きます。

ヘレン・ケラーの名言から引用で
「世界で一番美しくて大切なものは聞くことも見ることもできません。心でしか感じられないものなのです」
は心に染みました。
被害に遭った人たちの心の傷が少しでも癒えており今も元気で過ごしていること。
そしてどうか清い心を無くさずに今度は誰かの助けになっていてほしいな、と願ってやみません。
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