ガブXスカイウォーカー

首都消失のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

首都消失(1987年製作の映画)
3.3
1987年当時、劇場で観た時はガッカリしたっけ。
今回は覚悟しながらの再鑑賞。

当たり前だけど役者たちがまだ若い。ついつい特撮物の常連や『必殺』シリーズ、『太陽にほえろ!』などの出演者を探してしまう(いまや大物俳優の岸部一徳の、当時の存在感のなさと言ったら)。

中野昭慶の特撮はけっこう気合が入っている。EP-3E電子偵察機が雲の中を行くシーンは少しハラハラした。クライマックスのSCMトラックで雲を破壊しようとするシーンもそれなりに盛り上がった。

舛田利雄の演出、脚本(山浦弘靖と共同)はツッコミどころ満載なんだけど、むしろそれが味となって良かった。
渡瀬恒彦と山下真司の決死のアタックで雲「異常物体O」が晴れて、みんなが東京に足を踏み入れていくシーンはちょっとだけ感動した。さすがサスペンス大作の帝王!

でも東京を覆い外界から遮断した雲「異常物体O」の正体は明かされず、東京の状態もわからずじまいなのは残念。観客のご想像にお任せと言うところだろうか? ここは絶対に描いてほしかったと思う。

僕がよく感想の最後に書くのは
「広い心で、期待せずに、あれこれツッコミを入れながら観れば楽しめる」
「こういうものだと割り切って観ると面白い」
「108円のレンタルなら観て損はない」
「TVでやっていたら観よう」
「懐かしさ補正でオマケ」
「これはこれであり」
などなど(大半の映画ってこんなもんだよな)。
本作もまさにそういう作品であった。
そこそこは楽しめた。ウン。