シガーandシュガー

事件記者 真昼の恐怖のシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

事件記者 真昼の恐怖(1959年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

東京日報の新人記者の菅が、海水浴場へ取材に。そこで女性が倒れる事件があったが、同じ桜田記者クラブの中央日日の記者に丸め込まれてスクープを逃してしまう。悔しがる菅を、東京日報の先輩は記者として甘いと指導する。それに奮起した菅は、女性が倒れた事件とその後に続く女性の怪死事件を追いかけていく。
前作「事件記者」で単独スクープをとった東京日報が今回は中央日日に抜け駆けされ、でも東京日報・菅の海水浴場取材をヒントに、事件を別の方向から追いかけて東京日報が特報を奪い返し、今回も東京日報大団円。
ラストは菅の短慮でちょっと都合の良い危機一髪だけれど、新人の若さと危うさがそれらしくていいかな。

事件は、血を抜かれた女性が死亡するという猟奇的な内容であること、夏の海水浴場のカオスとエロスが混じり合ってエログロの香りがするところは当時、刺激的だったのかもしれない(怪奇耽美映画ではないからして)。
記者クラブの面々の張り切り方がエネルギッシュでちょっとうらやましい。

原保美、内田良平、滝田裕介の出番は今回もあって嬉しい。絵面が美しいので目の保養になる。もう少し出番が多い回もあるといいな。