ベビーパウダー山崎

花の降る午後のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

花の降る午後(1989年製作の映画)
2.0
人生で一番くだらないのは大森一樹の映画を見ている時間で間違いない。ほぼ室内で窮屈な画、姫田真佐久がこれだけ輝かない映画もそうない。古手川祐子が善人というより世間知らず。桜田淳子は平坦な悪人。素晴らしい役者の良さを全く引き出せないのは監督の責任。真っ黒で身体がパンパンの梅宮辰夫、ロバートの秋山が真似しているのはこの時期。セットの壁を挟んで別々の場所から電話をしている二人のくだり、コントでしか見たことがない手作りスプリットスクリーンに度肝を抜かれる(ダサすぎて)。食ってるフランス料理もまずそう。古手川祐子と髙嶋政宏の濡れ場でイキイキと流れるカルロス・トシキ&オメガトライブ、バブル期の地獄。これから先、誰の目にも触れないようにこのフィルムも俺が責任を持って角川春樹の墓場に埋めておく。