シンタロー

ボギー!俺も男だのシンタローのレビュー・感想・評価

ボギー!俺も男だ(1972年製作の映画)
3.8
ウディ・アレン&ダイアン・キートン初共演のラブコメディ。監督はハーバート・ロス。
変わり者で恋愛下手の映画評論家アランは、妻に愛想を尽かされ離婚されてしまう。友人夫婦のディックとリンダは、彼を励まそうとするのだがアランの気持ちは晴れるどころか、憧れの映画「カサブランカ」のハンフリー・ボガートの幻覚まで現れる始末。ディックとリンダは、アランに相応しい女性を探すため、デートや合コンに協力するのだが…。
ウディ・アレンは…母が生理的に無理とかで、作品を観始めたのは「カイロの紫のバラ」辺りからでした。ハマった時期もありましたけど、アレンの描く人物像には、イライラさせられることも結構あって、スカッとしたい時には自分は向いてなかったです…。
アレンが脚本を手がけた本作は「カサブランカ」のパロディ舞台として成功しただけあって、映画も素晴らしい出来栄え。他の監督に演出されてる俳優ウディ・アレンは新鮮。こんな感じの低身長ヒョロヒョロ薄毛の冴えないキャラがハマり過ぎで、アレンのコンプレックスに溢れている一方、強いナルシズムも感じられます。デートや恋愛に失敗しまくり、テンパりまくるコミカルな芝居は流石。ヒロインのダイアン・キートンは、自分は好きなタイプの女優ではないのですが、本作ではファッションも含めて、なかなか魅力的に撮ってもらえてると思います。記念すべき初共演作で、早くも名コンビぶりを見せていて、お見事です。
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