映画二十郎

ライアンの娘の映画二十郎のレビュー・感想・評価

ライアンの娘(1970年製作の映画)
3.9
ドクトルジバゴが好きでめちゃくちゃ期待していただけにうーん…
音楽もあっちの方が全然好き。
そしてこの作品を観て浮かんだ疑問。既婚者が他にもっと良い相手を見付ける事って幸せな事なのかな。難しい


監督はどうして今回あんなに自然を全面的に出してきたんだろう。でも本当に美しかった、これは劇場で観たいなあ。
凄い映画だって事は分かるんだけどちょっと大人の映画なのかな。
まだ僕には分からなかった。

「国を裏切る父と夫を裏切る娘」
本当に上手く表されていると思う。
男と女の話は誰が観ても通ずる所があるから凄く分かりやすい。
デヴィッドリーンはいつも不倫ばっか扱っているの??

監督は花が好きなのかな。押し花も出てきたし🌼
個人的にはもっとこの作品でも「花」を写して欲しかった。ドクトルジバゴではもっと無かったっけ?
ユリはロージーを。
紫の花(名前分からん)は禁断の愛を。
って感じ?
風に揺れる木など、自然を写して2人の愛の時間を表していた所はこんなふうに表現する事も出来るのかと本当に驚きでした。圧巻。

ロージーがどうしてチャールズに不満なのか分からなかった。個人的に出した答えは彼は優し過ぎるというか、もっと情熱的なもの(愛?)が足りなく違う男にいかれてしまったのかなと。奥さんの浮気も「恋の炎が消えるまで待つ」こんなんは駄目らしいですよ、先生。ただあの状況はそうなるよなぁ、、
色々な評を読むと初めての夜のセックスにロージーは満足してないというのが多かったけれど、僕は「初めての体験」を終えたというものへの独特な感情の顔だと思っていた。

飲み屋にての将校との出会い。
相変わらず顔を照らす光が凄い!
ただもっと会った瞬間の感動的な一目惚れを期待してたけれど、パニックになるまで2人は目を合わせていなかったっけ?
注意してまた観たい。
そしてあんな出会い方からの流れがあるものならしてみたいものです。

あぁマイケル…
彼は本当にこの話の中で物凄く大事な人物ですよね。
彼のおかげで彼女は気付いたもんね。最後のキスをするシーンも良いし、当たり前の様にバスからまた振り向く事はないロージー。分かってはいますが。
個人的に、ロージーの服の匂いを嗅いだ後どんな顔を演技としてするのかとても興味があるシーンでした。
最後にチャールズの事が好いている生徒を出すのも憎かった。
生徒と先生という関係を最後まで忘れさせないですね。
村人の嫌な役の女も凄い味出してた拍手。

また観ます
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