いんしょーと

タンポポのいんしょーとのレビュー・感想・評価

タンポポ(1985年製作の映画)
3.5
山崎努に宮本信子のタッグはやっぱり良い。メインは2人がラーメン屋を無事繁盛させるまでを撮るけど、サイドストーリーとして時たまCMのように出てくる俳優陣も豪華!
白スーツで痩せていたので役所広司とは名前が出ていてもピンと来なかったり、あれ、津川雅彦が戦ってるのは、ハエの擬人化なのかな、とか。津川雅彦はこの後伊丹十三の作品に何度も出てくるのだから、やはりあのとぼけた演技が良かったんだろうな。

ラーメン屋のメインストーリーの中には、伊丹十三のエッセイの中に出てきていた、"食" に関する描写に知識もたくさん。スパゲティ、音出して豪快に食べちゃって良いんだよ!や、スープはぐつぐつ煮出しちゃいけない、とか、しなちくについてとか。なんだか本の復習をしているような気分になった。笑

最期がやっぱり好き。
「し、静かに。
 最後の映画がはじまるんだ。」