近未来の日本を舞台に「権力の(子供っぽい)残酷さ」を描く。裏テーマはたぶん「怒られない範囲でえぐい描写やれるだけやる」。
『仮面ライダーBLACK SUN』とスピリットが似てるという噂をきっかけに観賞。
『片腕マシンガール』をさらに極端にしたような、海外でウケる日本要素と露悪的な悪趣味ゴア描写を詰め込んでいる。
ぼんやりとしか知らないけれど1960年代くらいに残酷時代劇というジャンルがあった。それが現代に蘇ったように「血飛沫」と「切り株」をこれでもかと見せて映画オタクを喜ばせることが使命なのだろう。
ここでネタバレ注意。
ラスボスは両脚の切断面から血液をジェット噴射して飛行する! なんと、ドバドバ出る血飛沫は誇張表現ではなかった!
というメタなショック演出がある作品なのだ。
アクションはややもっさりしているが、おかげで何が起きているのかしっかり分かる。親切だ。
ロケ地となった中野ワールド会館のカオスなイメージを後世に伝えてくれる作品でもある。(15年くらい前に坊主バーに寄った思い出あり)