HomareKarusawa

ゼイラムのHomareKarusawaのレビュー・感想・評価

ゼイラム(1991年製作の映画)
3.0
脱獄した凶悪宇宙怪人ゼイラム、彼を捕獲しようとする賞金稼ぎの美女イリア、巻き込まれる秋葉原の電気工事屋の神谷さんと鉄平の奮闘を描く。

見どころは1990年のGANTZ的な異空間の日本の町で繰り広げられる特撮バトル、1990年らしいCG、低予算ながらも創意工夫を凝らした着ぐるみやマペットやストップモーションの特撮。頭の笠に埋まった能面がニヤりと笑ったりチェストバスターのようにウネウネして噛みついてきたりとキモさも十分。
棒読みだけどカッコイイポーズを極めるイリア、ユーモラスなお調子ものだけどやるときゃやるおじさんの神谷さん、カワイイ好青年だけど昆虫食べれる鉄平。戦いを終えた3人の姿が情感たっぷりで、3人で記念写真を撮るラストショットが感無量だ。

物語はゼイラムと3人の出会いと死闘にしぼっている。後年の雨宮慶太作品はよく環境問題のテーマが入ったりしていたけど、むしろこういうシンプルなほうが持ち味が出ているようで好きだ。
HomareKarusawa

HomareKarusawa