このレビューはネタバレを含みます
傑作です。
1983年に製作された作品ですが、現在でも通用する、いやむしろ
現在こそ映画の内容は警鐘となると思います。
冒頭の訓練シーンで核ミサイル発射を戸惑う軍人から
ヒューマンエラーについて。
では、工程で人間を排除しコンピュータに一任したら・・・
管理している人工知能が暴走して。
全部コンピュータに任せたら人間が介入できなくて大変に
なったと。
人工知能の暴走で核戦争勃発の内容に目が行きがちですが、
前半シーンの学校のネットワークへアクセスしての成績改竄。
学校側のパスワード保管の甘さ。
まさに、お手本のようなIT業界で発生する可能性の問題について
映像で分かりやすく、過程と結果が表現されています。
また、映画自体の構成や演出も見事です。
基本的に、見事に伏線と結果で無理のない展開になっています。
※医務室から脱走するシーンや公衆電話での電話のギミックは
ご都合主義すぎる気がします(本当にこんな方法が有効か
わからない&この時代ではできた?)
電話番号で総当たりでハッキングする方法は昔ありました。
ただ、コンピュータの興味有無によってかなり評価が分かれる
作品で、見る人によってかなり評価に幅があると思います。