てるる

死の接吻のてるるのレビュー・感想・評価

死の接吻(1947年製作の映画)
3.8
ニコケイが当時としては珍しく悪役で出演してた同タイトルの映画のオリジナル版。

観よう観ようと思っててずっと観れてなかったけど、リバイバル上映するということで劇場鑑賞!

ムショあがりで職が見つからず、再度悪事に手を染めてしまった男が人生の再起を図ろうとする。

この映画の見所は主人公よりも悪役のユド!
登場シーンのチンピラ風情からだんだんとイカれた感じになっていくのたまらない。
あの笑い方と顔のインパクト!
ちょっとジョーカーにも通じる雰囲気。

そしてラスト2分間の緊張感!
これぞフィルムノワール的なシーンだった。
ニコケイ版(主人公はデヴィッド・カルーソーだが)はノワール的雰囲気どころかB級クライムものになってるの残念。

主人公の娘2人が可愛くて、2人の言動に癒される。
笑いも起きてたし(観客が高齢者多めで孫を見る感覚だったのかも?笑)

あとセットじゃなくて実際にNYロケしたらしく、この時代の映画としては臨場感に溢れてるのも良かった!

でもちょっとクライムサスペンス見すぎの影響で、めっちゃ穿った予測してしまって我ながらダメだと反省しましたw
てるる

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