わたP

紀子の食卓のわたPのレビュー・感想・評価

紀子の食卓(2005年製作の映画)
4.0
紀子が田舎を出ようとする気持ち、ああいうここではないどこかへ行けば、この状況を変えられるのではないかと勘違いする時期というのを経験したことがあって。自分も「ミツコ」のようになってしまうことがあったのかもなあとかヒロイックな気持ちになった。たしか園子温自身がギターひとつで東京に出てきたとかそのような話を聞いたことがあるから監督自身が感情移入して作ったパートとキャラなのかと思う。

園子温らしいバイオレンスは少ないけれど、人間というのはなんで生きてて、なんで人と人が関わっているのかを考える手立てになる映画だった。
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