ナツミオ

荒鷲の要塞のナツミオのレビュー・感想・評価

荒鷲の要塞(1968年製作の映画)
4.0
DVD鑑賞
この作品大好きなんです!
ある日、この作品のテーマ曲が頭の中に鳴り響き無性に見たくなり、何回も観た作品ながら、久々の鑑賞。

名優リチャード・バートンが渋い演技。青二才のイーストウッドがマカロニ・ウェスタン凱旋後の3作目で初の戦争サスペンス・アクションに出演した佳作。

原作・脚本は、イギリスの冒険小説の巨匠アリステア・マクリーン。『女王陛下のユリシーズ号』『ナヴァロンの要塞』
好きな作家ですね。

1968年米作品
監督 ブライアン・G・ハットン
音楽 ロン・グッドウィン
出演 リチャード・バートン クリント・イーストウッド メアリー・ユーア イングリッド・ピット

第二次世界大戦中盤、米陸軍の将軍が“鷲の城"と呼ばれるオーストリアの山岳地帯にある要塞に捕虜となってしまう。
このカーナビー将軍は連合軍の大陸反攻作戦のキーマンで情報が暴露されると作戦延期を余儀なくされる。
英軍情報部はスミス少佐(バートン)を指揮官に救出作戦を開始。下士官、兵士は全て英軍兵士、副官のみ米陸軍レンジャー部隊のシェイファー中尉(イーストウッド)の混成チームは、独空軍輸送機で雪山に降下する。
降下後、早くも兵士1人がアクシデントで死亡するがスミスは事故に見せかけた殺人だと見抜く。

鷲の城の麓の村は独陸軍山岳部隊の駐屯地。村の酒場で情報収集するスミスたちだが、2人目の犠牲者が出た直後そこに突然脱走兵グループを探す捜索隊が現れスミス達メンバーは全員捕虜となってしまう・・・

作戦開始直後から、スミス少佐たちの行動は独軍親衛隊情報部に筒抜けだった!
チーム内に敵スパイがいるという疑いの中、上官より作戦中止を指示されるが・・・

二転三転のサスペンス展開や鷲の城への潜入、将軍救出の裏に隠された真の目的は⁈

リチャード・バートンのスミス少佐が激渋でカッコ良い!
イーストウッドの若造感溢れるシェイファー中尉もキレの良いアクションに魅せられる。
お気に入りシーンは、城内の戦いで二丁拳銃ならぬ二丁マシンガン乱れ撃ち‼️

また敵独軍も個性的なメンツ。
特にゲシュタポのフォン・ハッペン少佐の疑り深いねちっこい役柄や、彼と口論する親衛隊情報部のクラマー大佐など個性的脇役も引き立てる。

スミスを助ける2人の女性諜報員メリー(ユーア)とハイジ(ピット)も花を添える。

音楽は、『空軍大戦略』、『ナバロンの嵐』のロン・グッドウィン。空軍大戦略のマーチも耳に残る名曲だが、本作品のテーマもオープニング曲と雪山を低空飛行する輸送機がマッチしていて良い曲。

見所は、
・鷲の城への潜入シーン
・城内での尋問シーン
・ロープウェイ上での死闘
・ラッセル・バスでの脱出行
・救出作戦後の飛行機内シーン
他、先ほどのイーストウッドの二丁撃ち、など盛りだくさんです!

この「鷲の城」は、オーストリアに実在するホーヘンヴェルフェン城で撮影され、現在は観光地となっている。海外マニアのユーチューブ動画が面白い!
Wikipediaの作品説明の最後に、「荒鷲の要塞」の現在
としてリンクありです。

若き日のイーストウッドとバートンの渋みがイイですね〜‼️

スルメ作品
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