法廷物。
法廷物は好きなのだが、いかんせん地味だったり、難しいセリフが多かったりで、眠くなりがちだが結果として全然眠くならなかった。むしろ後半にかけてどんどん映画の世界に引き込まれていった。
主役は陪審員とそしてその裏で評決を操ろうとする陪審員コンサルタントなる怪しい人達。それらが裁判の裏でハイテクを駆使し、時には暴力を使っての駆け引きを繰り広げる。もちろんフィクションではあるが金や脅迫で評決が買えてしまうかもしれないという陪審員システムの怖さもしっかり味わえる。
ラストの落としどころはこれでいいと思う。と言うかラスト云々よりも、現在のアメリカの現実(銃社会、陪審員制度と訴訟制度)をさり気なく問題提起出来てる時点でこの映画は役割を果たしてると思う。
ダスティン・ホフマンもいいが、やっぱりジーン・ハックマンの悪人面が印象に残った。