超空間コベ

デンデラの超空間コベのレビュー・感想・評価

デンデラ(2011年製作の映画)
4.0
―――人喰い熊 vs BBA軍団!!

肉片と血しぶきが飛び散る
良質なアニパニであり、
社会派(?)なヒューマンドラマ。

草笛光子、倍賞美津子、浅丘ルリ子
といった、昭和を代表する女優陣が、
そのキャリアの最高峰、代表作だと
誇るべき、アツい作品だ。☆

姥捨て山の、さらに向こう。
そこに30年掛けて、メイ(草笛)が
作り上げた協同体、“デンデラ”。
新入りのカユ(浅丘)を加え、今や
50人の大所帯となった。

「オラたちを捨てた村へ、復讐だァ!!」

それだけ集まれば当然、派閥も出来る。
タカ派のメイと、ハト派のマサリ(倍賞)。
しかし、互いを尊重し合い、
決して争う事は無い。

そして彼女らの人間模様を見ているうち、
その佇まいがやたらカッコ良く見えてくる。
まるで悪の組織の幹部だ。

皆、死ぬ時に
「デンデラァ~―――ッ!」
と叫びながら死んでいくのも、
まさに、悪の組織のそれ。☆

何が正しいか、誰が勝者かはさて置き、
ただひとつ言えることがあるとすれば、
思わず拳を握りしめて、BBAの皆さんを
応援せずには居られない、という事だ…!
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