すずき

ラスト・ボーイスカウトのすずきのレビュー・感想・評価

ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)
3.6
やさぐれた私立探偵のジョーは、妻と娘との仲も険悪で、まさに中年の危機。
ある日、探偵仲間のマイクから仕事を紹介されたが、その直後マイクは何者かによって殺されてしまう。
その仕事とは、ストリッパーであるコリーからボディーガードの依頼だった。だが彼女もまた、銃撃を受け殺されてしまう。
ジョーは一連の殺人事件の捜査に向かうが、そこにコリーの恋人だった元ラグビー選手のジミーが現れる。
彼は復讐心に燃え、ジョーの捜査に半ば強引に同行するのだった…

トニー・スコット監督の探偵バディアクションで映画。
「チャイナタウン」の様な、厭世観あるハードボイルドな作品かと思ったら、後半は大味なアクションの連続でしっかりエンタメしてくれる。
期待せずに観たら、意外に結構面白かった系映画。テレビ洋画劇場で観たい。

主演はブルース・ウィリスで、「ダイ・ハード」にも通じるくたびれ具合がイイ役。
主人公の奥さんが、浮気した後に逆ギレするかなりのクソ女。
娘も犯行的で可愛げがないが、後半父親の為に活躍する所も。
そんでラストは娘とも良い関係になって、妻も「ごべんなざい〜〜〜、わだじが悪がっだの〜〜〜」と平謝りして、オヤジ完全大勝利!の痛快スカッとジャパンなオチ。
家庭に居場所が無さそうなオッサンの溜飲を下げる描写は、「96時間」のリーアム・ニーソンを思い出した笑

探偵バディで、主人公の娘が活躍する、という所は「ナイスガイズ!」にも似てる。
…と思ったら、本作の脚本が「ナイスガイズ!」の監督のシェーン・ブラックなのね。これはセルフパロディといった所か。

ラスボスの倒し方が、蜂の巣+高所からの落下+???という過剰暴力。
オーバーキル過ぎて笑った。