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活きるのmajiziのレビュー・感想・評価

活きる(1994年製作の映画)
4.0
中国の国共内戦1940年代から共産党による建国、大躍進運動、文革と激動の時代を生きるある家族の物語。

社会の変化に悲劇も喜劇もないまぜであり、友情も家族もかき回され、とにかく何があっても活きろ、が信念となります。

夫婦を演じるグォ・ヨウとコン・リーの演技が素晴らしく、ちょこちょこ入る小さな皮肉や笑い、そして影絵という小道具の使い方と演出はさすがです。

芸術肌のチャン・イーモウも、この作品ではその傾向は抑え気味。

悲惨なのにどこか滑稽な部分を出せるのは、やっぱりいい映画だと思います。
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