はまさん

ボーン・アイデンティティーのはまさんのレビュー・感想・評価

3.7
この作品以降、劇中の格闘表現のリアルさを他の作品も追求し始めた、そのターニングポイントになった映画d(^_^o)

スパイ映画はずっと好きなジャンルの一つだったけど、そのアクションシーンはどこか現実からはかけ離れた印象がずっとあった。

アクションにスマートさを前面に押し出していたり、派手さばかりが目に付いたりと、何かが違うなと思わざるを得なかった。

それがこの作品を初めて観た時ビックリした。余りに格闘シーンにリアリティがあって、組み手も凄い迫力がある。使う武器も身の回りにあるもの全て。

いわゆる「近接格闘」の要素がふんだんに盛り込まれている。銃火器が使いにくい状況下での接近戦は、ナイフや打撃武器による応酬がメインになる。

今では各国の警察や軍隊がテロ対策としてこの近接格闘の技術を磨いている。
そういう意味では、この作品の格闘シーンにはもの凄い説得力があるd(^_^o)

主人公のジェイソン ボーンの記憶を巡る物語の組み立てが面白く、記憶喪失の状況下でも身体は反応する程の、スパイとしての技術を叩き込まれた性も妙に説得力がある。

3部作となる長い人気シリーズになるのだが、一つ一つ単品としても非常に完成度の高い、スパイ映画としても楽しめる作品であるといえる。

いづれにしてもこの作品がこれ以後の映画において、劇中の格闘シーンにリアルを追求して行くその先駆けになった事は間違いない。僕はこのシリーズがとても好きです(o^^o)
はまさん

はまさん