バリカタ

少女ムシェットのバリカタのレビュー・感想・評価

少女ムシェット(1967年製作の映画)
3.5
事前知識ゼロで観賞。
なんか凄そうだから・・・ってくらいです。

正直、よくわからなかった。だから以下書くことは感じたことです。
伝わってきたのは、ただ、ただ、悲しい、無情な悲しさ、無慈悲。
少女は何も悪くなく、環境が周りの大人が追い詰めていく。
男性が傷つけていく。
なんという世界。
少女にとっては毎日が地獄、逃げ出したい世界なのでしょう。

ゴーカートのシーンがとても印象的。
あの笑顔はなぜ生まれたのだろうか?
ひさしぶりに遊んでいるから?
違うと思います。自らのコントロールで動くことができ自由がある。
そして、自分を意識してくれている人を見つけ束の間のコミュニケーションを取れたからでは?と思います。

それほど、少女は精神的に世界、世間からの隔絶感を持って生きていた
のでは?
そりゃ、逃げたくなるし、消えたくなるし、楽になりたいよなぁ。

そしてラスト。せつない。

けど、このような現実は今も当たり前にあるでしょう。
人間は、人間世界は何も変わっていない。とつくづく痛感しました。