トムヤムクン

河のトムヤムクンのレビュー・感想・評価

(1997年製作の映画)
4.0
今まで観たツァイ・ミンリャン作品の中で一番不可解で救いがない…好きな雰囲気
エレベーター内でのカメラのアングル、雨漏り、暗闇の中を彷徨う顔の見えない男たち… 『楽日』や『西瓜』、『黒い眼のオペラ』のエッセンスがすでに炸裂している。
日本のAV台湾で人気あるとは聞いてたがまさかあんな形で…笑
ラストシーン、それだけはやめてくれと思ったら…あれ…?

2度目の鑑賞。劇場で集団でみると笑えるポイントがちらほらと見つかって印象が変わった。性行為、水の流れ、暗闇、奇病…ヤン・クイメイがあんな形で出てきていたとは!引退作の『ピクニック』と同じ日に観たことで、ミンリャンの家族に対する眼差しに触れた気がした。家族のエロス。
トムヤムクン

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