このレビューはネタバレを含みます
[ギャング映画]
小津安二郎監督にしては珍しい、アメリカ映画をそのまま取り入れたようなギャング映画もどきの作品。しかもサイレント。
前半は、ヤクザの襄二(岡譲二)とその情婦時子(田中絹代)とのやり取り、宏(三井秀男)の姉の和子の水久保澄子が美しく別格だった…。
後半は、下っ端の学生宏の為に借金を返すための強盗と逃亡劇だけれども、時子が、二人で出直そうと、襄二に自首を迫るのだが、メロドラマになってしまい、イライラして何だかウトウトしてしまった。
小津安二郎のアメリカ映画からの影響を示す意味では面白かった(2021.8.31)。